傾向と対策(その1)

このページでは1637件(H26.3現在)の事例を参考に代表的な水辺のひやりはっとを選び、その対策について概ねリスク因子区分別で件数順に紹介しています。 
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滑る                          (335件 ・ 20.5%)

水際の護岸や浅瀬の石などは表面にコケが付着していることが多く、そのコケがとても滑りやすくなっています。リバーシューズといわれる川専用の靴であれば多少は滑りにくくなりますが、絶対に滑らない訳ではありません。乾いている石やコンクリートでも濡れれば滑りやすくなります。単にすべるだけであればよいのですが、滑った後に本流に流されたり、深いところまで流されると、溺れることに直結します。  水際に近づくときや浅瀬に入るときには滑りにくい靴を履くことも大切ですが、滑って流されることを前提に、事前の準備をしましょう。

流される・足をすくわれる                 (186件 ・ 11.4%)

川は一見穏やかに見えても流れの中に入ると、実際は思った以上に流れは速いものです。また、流れの速さは岸際と川の中央付近など場所によって違います。また浅いからといって安心していると足をすくわれて深いところへ流されてしまうこともあります。  川に入るときにはライフジャケットなど浮力の補助になるようなものを身に付けておくことが大切です。

落ちる・崩れる                      (114件 ・ 7.0%)

水際には草むら生い茂っていることが多く、その草むらの先の見通しはあまりよくありません。陸地だと思って踏み込んだところが、既に川の上になっているということもあります。また、人間の頭は体重の1割もあり、水面を覗き込むとバランスを崩しやすいものです。土や砂がとても崩れやすくなっている水際では、川に落ちることを想定してライフジャケットを付けるなど事前の準備をしましょう。

転ぶ                           (82件 ・ 5.0%)

水際は、人間の居住空間とは異なり、平らなところがほとんどなく石などで凹凸のあることろがほとんどです。そして平地で歩き慣れている我々現代人にとっては予想外に転びやすいものです。また、大きな石や岩であっても、その底の部分が流されていて、その上に乗ったときにぐらつくような浮石となっていることがあり、転んで手をついた時に捻挫や骨折することがあります。  水際に近づくときには、転びやすい場所だという認識をするとともに、自分よりも大きな石や岩であってもぐらついたり動いたりする可能性があることを十分に考えましょう。

深みにはまる                       (59件 ・ 3.9%)

川底はプールなどの人工的な空間とは異なり、平らなところはほとんどありません。一般的には岸から川の中央へ向かって深くなっていると思われていますが、地形等の影響で川底が急にえぐれていたり、崖の様に落ち込んでいるところがあります。このようなところでは流れが複雑になっているために、足をとられ不意に沈むことでパニックになり、下に向かう流れに引き込まれると、さらにあせって溺れてしまいます。  川に入るときにはライフジャケットなど浮力の補助になるようなものを身に付けておくことが大切です。

巻き込まれる                       (59件 ・ 3.9%)

堰堤の直下にはリサーキュレーションという縦回転の上流側に逆巻く渦が発生しています。その渦にはまってしまうと、パドル操作が上手くても上流からの落ち込む流れと、渦の逆巻く流れにはさまれて脱出できなくなります。  このようなリサーキュレーションが発生しているところには絶対に近づかないようにしましょう。

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